草津旅行記～ストリップ1

草津旅行記
ストリップに行くお話

浴衣姿に下駄を履き、
ストリップ会場「草津ロック座」まで歩きます。

ロビーのソファーでｒａｓｉ君が寝てましたが、思いっきり放置。
声をかけることもなく、
「あ、バカがいる」みたいな感じで通り過ぎました。

そして草津ロック座へ到着。
入り口には高校野球しか楽しみがなさそうな
とっつぁんが座っておりました。

で、お願いしたいのですが・・・って言ったら、

とっつぁん
「はい、じゃあ一人３５００円ね！」

割引券意味ねぇ！！！

割引券提示する前に値引き後の金額を言われました。

くそっ、昼間「ヌードシアター」とか書かれている前で
「うおー！」とか声上げてたのが
ただの生き恥晒しただけになったじゃないか。

さて、これはその昼間撮った写真なんですけど、

もざいくかけましたが、イニシャルは下記の通り。

どうやら今回のストリップには「Um」さんと「Se」さんが出るようです。
ただ、Umさんの写真、ちょっと色あせてたんですよね。

で、その高校野球とっつぁんに聞いてみたんです。

べに
「今日出てる人って、何歳くらいの人なんですか？」

とっつぁん
「何歳って・・・・。そこに写真出てるでしょ？」

と言って、その写真を指差したんですが、

べに
「あれは何年前の写真ですか？」

って言ったら

とっつぁん
「ぶっｗ」

と思いっきり吹いて笑ってました。

階段上って、入り口のおばさんに３５００円払います。
まさか、このおばさんがSeではなかろうな？

安っぽいカーテンをくぐると、そこは狭い部屋でした。

別に薄暗い部屋で妖しいライトアップとかそんなのではなく、
普通に蛍光灯が爛々と点いておりました。

よくあるファッションショーのミニチュア版みたいな会場で、
中は人が30～40人くらい入れるでしょうか？
こんな中におっさん４０人入ったら
加齢臭が充満してえらい騒ぎじゃん！

私たちが入ったときは客はおっさん１５人くらいでしたかね？

そして、ステージには若そうな女の人が
白いドレスを着て踊ってました。

おそらくこの人が「Um」さん。
写真では何となく井上和香に似てるような気がします。
が、実物はそんなことなかった。

見た目２０後半～３０前半のような感じです。
写真どおりではなかったにしろ、全然悪くはないので、
ちょっと得した気分。よかった、６０歳じゃなくて。

ステージ周辺は先客で占領されてましたので、
真ん中くらいの場所でじーっと見ることにしました。

で、ＢＧＭがどこかで聞いた様な音楽になると、
Umさん、着ているドレスを脱ぎ始めました。

オレとヘイボー君はずっと「あの人何歳くらいだろう？」が
トークの内容だったんですけど、ドレスを脱いだときに、

べに
「あのおっぱいの張りは若いと思う。２０後半かも？」

と、もしこの場で爆弾テロが起きて私が死んでしまったら、
ヘイボー君は私の親に、
「最後の言葉は『あのおっぱいの張りは』でした。」
とか言うだろう。そんなことになったら永遠に成仏できない。

爆弾テロでヘイボー君が死んで、
オレが生き残ったらちゃんと親に伝えておくよ、
「最後の言葉は『ちょっといびつなおっぱいだね』でした」って！

まあ、二人揃って戦死したら、多分のり君辺りが
オレらの親に言うんだろうな。

「最後の言葉は「ストリップに行って来る」でした」って。

くそっ、恥ずかしい男として歴史上の人物に記されてしまうじゃないか！

やがてUmさんはドレスを脱ぎ捨て、パンティー姿に。
パンティーは紐パンでした。

ああ、オレ何書いてるんだろう。
もしこの場で空き巣が侵入して、私が後ろから刺されたら、
警察の現場検証や親が見守る中、パソコンの画面には

「パンティーは紐パンでした」

とか書かれてるわけですよ。永遠に成仏できない。
草津ロック座に憑依してやる。紐パンに憑依してやる。

まあそんなわけでUmさんは全裸になり、ダンシンぐぅ～してました。

なるほど、これがストリップか～、と思いながら観てました。
草津ロック座ってくらいですから、そういう専用の踊りなんでしょうね。
踊りだけ見れば、きっと芸術的なものだったんだと思います。
悲しいことに私も男ですから、芸術のダンスとか何処吹く風。
裸の女だ！、としてしか見てませんでした。

数分後、曲が終了。
Umさんのダンスも終了し、ドレスを持ってステージの奥へ行きました。

え、これで終わり？とか思っていたら、Umさん再登場。

で、ワンピース一枚でカゴを持ってステージの突起のところに座ると、

Um

「はい、これからポラロイドカメラの記念撮影をはじめま～～す」

おかしい、声のトーンがおかしい。明らかに作った声。
わざと裏声で喋ってるような、そんな声でした。

その声を聴いた瞬間に

べに
「ぶっｗ」

とオレが吹いて笑ってしまったんですが、
客の一人のとっつぁんが

とっつぁん
「あんた、何処から声出してるんだ！？」

と、ナイスガッツな発言。
それに対しUmさんは

Um
「ちゃんと咽喉から出してますよ～～」

ありえん。

おっさん全員が見ている中、

Um
「ポラロイドカメラで写真撮影ができますよ～～～、
誰かいませんかー？」

と言ってるんですが、みんな無反応なんですよね。

え、何で誰も撮影しないの？タダなんでしょ？

と思ったので、

べに
「はい！オレやります！！」

酔った勢いってのもあったんですけど、
タダで写真撮影できるなら、いい思い出じゃないかよ、
と思って立候補。

そしてついにわたくし、べにはステージの上に上がりました！

周りのおっさんから拍手喝采！！

で、オレ、どうすればいいの？

って思ってたら、

Um

「一枚千円になりまーす」

聞いてねぇよ

え？　タダじゃないのか！！

と思ったので、　

べに
「え、じゃあやめます！！」

と、昔、友達数人でバイキングに行き、
ほら、バイキングって前払いじゃん。
私たち、料金を勘違いしてたのでお金が足りなくて、
「じゃあやめます。」って言って店を出た時みたいな勢いで言いました。

そしたら、ちょっと態度のでかいとっつぁんが、

態度大とっつぁん
「その千円、オレが出してやるよ！！」

まーーじーーーでえーーー！！！

よし、じゃあこの最強のジェントルメンのわたくしは
何をすればよろしくって？

と思ったら、

とっつぁん
「よし、お前も脱げ！！」

といわれました。

はぁ！？　ふざけんなハゲ！！

ええ、私は断ってやりましたよ、

べに
「腹出てるんでイヤです！！！」　

我ながら情けなさ度ＭＡＸな発言。　

誰も、この言葉の後に続く人は居ませんでした。

べに
「すみません、やっぱりやめます・・・。」

っと言ってステージから降りました。

ああっ、クソッ、今になって惜しい気がした。
写真撮っておけばよかった！

こうしてUmさんはステージの奥へ行ってしまいました。

どうやらUmさんの出番は終わったようです。

＞5：ストリップ2