草津旅行記～ストリップ3

草津旅行記
ストリップ３話目。再びUmさん。

Seさんが去ってからしばらく沈黙が続きます。

会長
「あれえ、もう終わりなのか？」

べに
「どうなんですかね、オレらも初めて来たので・・・。」

と、会話をしていると、音楽が鳴り出しました。
アユの曲だったと思う。

そしたら、今度はピンク色のドレスを着たUmさん登場！

社長達はUmさんは初めて見るので「うおー！」と興奮してました。
曲が変わって、Umさんがドレスを脱いだときに、
「平」とか言われてた男が、ステージに乗り出して
Umさんホールを凝視してました。あんた、やりすぎだ！！

まあ、オレらはオレらで、

べに
「やっぱりあのおっぱいの張りは若いよ。」

と言ってました。
もしここで爆弾テロが起きたら（略

さて、曲とダンスが終わったら、
Umさん、脱いだドレスを持って奥に。
そしてまたワンピース一枚でUmさん登場。

そしてまた言うのです。

Um
「はい、これからポラロイドカメラの記念撮影をはじめま～～す。」

相変わらず裏声っぽい音声を発するUmさん。

まあ、一介のとっつぁんを一気に会長へ伸し上らせた私達ですから、
さらに会長を囃し立てて、

ヘイボー君
「会長！　写真どうですか！？」

べに
「会長、是非！！」

会長
「よし、わかった！！！」

そう言って会長は1000円を出したんですが、

会長
「金は出す！出すけど、写真撮るのはコイツだ！！」

べに
「オレ！？」

会長、オレを引っ張ってステージに上げました。

そしたらUmさんが言いました。

Um
「その人さっきヤダって言ったもん！！」

べに
「違う！服脱ぐのがイヤだったんだ！！」

と、訳のわからない口論になりました。

会長
「どんな写真でもいいの！？」

Um
「いいですよー。お触りはダメですけど。」

会長
「よし、お前、おっぱい揉んでこい！」

べに
「今おさわりダメって言われたばかりですよ。」

でも、今思えばやってくればよかった。

会長
「よし、じゃあ局部のドアップの写真を撮れ！」

べに
「わかりました！」

と、会長から直々の業務命令。こんな仕事なら喜んでやるわ。

Umさんからポラロイドカメラを受け取りました。

股を開くUmさん。

で、Umさんホールに向かってカメラを近づけたら、

Um
「そんなに近づけたら、真っ暗になっちゃうよ。」

はっ、オレとしたことが！！

で、ほどほどの距離で、ナイスフレーム！とか言われそうな
そんな構図がファインダーに収まったので、
シャッターを押そうとしたまさにそのとき！

会長
「おっぱいも写せ！！」　

話が違うじゃねぇかよ！

最初言った指示はUmさんホールドアップだっただろ！？　

ウチの会社にも指示を速攻で変更するクソ重役がいるんですが、
どれくらいクソかと言いますと、経理関係ないのに
経理部に変な仕事させるんですよ。クソ度ＭＡＸ！

まあ別に、遊びなので腹を立てるわけもなく、

べに
「わかりました！！」

と、気分はすっかりエロ写真撮影株式会社。

会長の指示通り、両方ファインダーに納まったところで
シャッターを切りました。

パシャッ！！

Um

「あ。フィルム入ってなかった！」

なんだそのオチは！

会場がズッコけた。
なんかのコントかと思ったけど、これもUmさんのネタなのか！？

フィルムをセットしなおして再度撮影。
二回目は会長に撮影させた。

会長は嫌がってたけどオレが無理矢理
会長をステージに上げてカメラを渡したんだ。

もう会長とか社員とか関係ねぇ。

会長も満足な写真を撮影出来たようで何よりです。

べに
「会長、奥さんにその写真見つからないようにしてください。」

会長
「見つけさせねぇよ！！」

と、強いツッコミ。
うん、これなら大丈夫だ！！

～～～

かくして、Umさんのショーが終わりました。

時間も２４：００ちょっと前。

最後に何か？と思ったけど、
Seさんのアナウンスで、

Se
「今日はみなさんご来場ありがとうございました。
本日の公演は～～～～～～～・・・。」

とか言ってましたので、もう終わりのようです。

・・・・あれえ、ストリップって言ったら、
最後に何かあるはずなのに・・・？

会場を出たとき、社長、工場長達に

ヘイボー君
「社長、今日はお疲れ様でした。」

社長
「あ、お疲れさんです。」

べに
「では、これで失礼しますー。」

工場長
「お疲れさまー。」

と、一時間ちょっと前までは全く知らない人だったのに、
一瞬にして深い絆で結ばれました。

会長は一人で先に歩いて行ってしまったようですが、
どうやら宿の方向が私たちと一緒なので、追いかけて一緒に帰る事にしました。

べに
「会長、そっちなんですか、私たちもそっちなんですよ。」

と、三人並んで歩くストリップ帰りのエロいおっさん３人。

会長
「昔は5000円払えばやらせてくれたんだけどなあ！！！」

と、大声で言い放つ始末。
会長がこのレベルですからね、
オレら３人の次元が窺い知れる。

会長は、とある飲み屋の前で泊まると、

会長
「ちょっと飲んで行かないか？おごるぞ！」

と、言いました。
実はこのとき、私とヘイボー君、二人揃っておなかを壊していて、
二人揃って早くトイレに篭りたいくらい危険な状態でした。
４年前、店長の文句を言ったら後ろに店長がいたくらい危険。

べに
「いやいや、そんな私達のために
お金を使うなんてもったいないですよ。」

ヘイボー君
「そうですよ、大事にとっておいてください。」

くそっ、ホントはおごってもらいたかったのに！
この腹痛がなければ！！　オレとヘイボー君は同じ気持ちでした。

しばらくして、会長とお別れになりました。

ヘイボー君
「では、会長、お疲れさまでした！」

べに
「お疲れ様でしたー！」

会長
「おう、おつかれー！！」

一夜にして会長へと伸し上ったそのとっつぁんは、
きっと明日からまたうだつのあがらない生活が待ってるんだと思う。

そんなとっつぁんに、「会長」という夢を与えたストリップ。
ただの風俗なんかじゃない、夢が詰まっているんだ！

ぼくらの夢を、笑いを、感動を。

その全てがいっぱい詰まったストリップ。

見上げた夜空には、Seさんが浮かんできて、
まあ、二度と行かないかもね、と思うのでした。

私とヘイボー君も旅館に到着。

玄関のドアを開けようとしました。

ガチャッ

カギかかってる

締め出しくらった。

旅館の入り口、玄関自体が閉まってますからね。

酔っ払って帰ってきたマスオさんみたいな状態になってた。

仕方ないのでインターホン連打！
旅館の人が寝巻きでカギを開けてくれた。

ごめんよ、ストリップなんか行ってて。
そのせいで起こしちゃってさ。

帰って来た僕たち。

ロビーのソファーを見ると、
行きがけに転がってたｒａｓｉ君の姿がなかった。

ああ、撤去されたんだな。
と思って部屋へ向かった。1ミリも心配しなかった。

部屋に戻ると、全員の布団が敷かれていた。
のり君がやったみたい。

苦労かけるねえ、オレらストリップ行ってたのに。

ｒａｓｉは端っこで寝てた。はた迷惑なヤツだ！

とりあえずオレとヘイボー君はトイレへダッシュ。
ストリップにいた頃から戦ってた腹痛にようやく終止符を打ったのでした。

私はロビーの近くのトイレを使ったんですが、
ロビーから部屋に戻る途中、他の旅館客でしょうかね。

２０代前半くらいのギャルが、通路の休憩所で新聞読んでました。
とてもラフなカッコだったんですけど、それってやばいじゃないですか。

ただでさえ酒入ってて、しかもストリップ行った後。
そこへラフな格好したギャルが一人でいるというシチュエーション。

こりゃアンタ、ジェントルメンがオオカミに変身ですよ。
オオカミへトランスフォームですよ。

と、まあそんなことしたら、明日の朝刊のトップ記事ですからね。

実際は

べに
「どうもー・・・。」

ギャル
「どうも～。」

終わり。

で、私は部屋に戻りました。
くそっ、朝刊のトップを飾るべきだった！！

それから部屋に戻ったんですが、部屋、冷房なかった。
蒸し暑い・・・。

窓全開でも蒸し暑いです。勘弁して欲しい。

暑いながらもストリップの話とかして盛り上がったんですが、
私とヘイボー君はお腹壊してますから、再びトイレに直行しました。

流石に午前２時とかなると、みんな寝ます。

ですが、オレとヘイボー君は
ゲリと蒸し暑さで寝れなかったので、旅館の中を散策しました。
なんか他人の家を勝手に徘徊している気分。

そうそう、みんな寝静まっているのをいいことに、
女風呂覗いた。人類の最底辺。
当たり前ながら真っ暗で誰も入ってなかったんだけど。

残念がりながら、部屋に戻り、今度こそ就寝したのでした。
女風呂覗くとか、就寝じゃなくて終身になるかもしれなかった。

＞7：起床